太郎吉蔵日記  |  太郎吉蔵について  |  太郎吉蔵の利用について


滝川駅近くにある太郎吉蔵は、商業地として繁栄を誇った頃の歴史を伝える貴重な建築です。

1926年に五十嵐太郎吉*(1879〜1937)が五十嵐酒造店の醸造米の貯蔵倉庫として建設し、銘酒「滝の誉」と「滝の友」を売り出しました。
美瑛軟石と推定される木骨石造り約170平方メートルの建物で、戦後、醸造業から撤退した後は食料品問屋、株式会社五十嵐商店の倉庫として1970年まで使われました。少年・五十嵐威暢とその友人達の人気の遊び場でもありました。

多くの貴重な建造物が取り壊される歴史の中で、2004年、私達は先ず、この蔵を魅力的なプラグラムが展開される空間として再生し、芸術イベントの開催、五十嵐アート塾の会場、さらには地元を始め、希望の方々に貸しホールとして使っていただく活動を始めました。

Photo by Koji Sakai
 
滝川に点在する歴史遺産は、日常的に使われて来たものがほとんどです。美しい自然にしても、いわゆる絵葉書のような美しさではなく、北海道であれば普通の風景です。 しかし、日常生活に溶け込んだ普通の建造物や風景こそ、多くの人が憧れ、共感を覚える大切な環境です。このようなかけがえのない歴史遺産を保存し、活用しながら未来へ引き継いでいくことは、私達の活動の大きな目標のひとつでもあります。
   

  ■ 太郎吉蔵改修設計チーム ■
 
建築改修設計 : 中村好文/建築家
照明計画 : 東海林弘靖/照明デザイナー
外構計画 : 斉藤 浩二/ランドスケープアーキテクト
扉および換気塔彫刻制作 : 五十嵐威暢/彫刻家
改修計画報告書デザイン : 原研哉/デザイナー
   

太郎吉蔵が紹介された書籍

書籍タイトル:再生名建築 
サブタイトル:時を越えるデザインT
著者: 足立裕司+石田潤一郎+内田青蔵+大川三雄+角幸博+千代章一郎+中川理+中森勉+西澤泰彦+初田亨+藤岡洋保+藤谷陽悦+山形政昭
発行:鹿島出版会
定価:本体5,500円+税

北海道大学大学院教授の角幸博氏による解説文と改修設計の中村好文氏と五十嵐威暢氏によるテキスト、カラー写真や図面による構成で224ページのうちの11ページで紹介されています。
 
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再生名建築―時を超えるデザイン〈1〉(amazon.co.jp)
 

太郎吉蔵改修工事にご寄付いただいた企業・団体
札幌駅南口開発株式会社 サントリー株式会社
日本電設工業株式会社北海道支店 清水建設株式会社北海道支店
北海道クリーン・システム株式会社 北海道文化放送株式会社
鹿島建設株式会社 株式会社西原衛生工業所札幌支店
高砂熱学工業株式会社札幌支店 札幌交通機械株式会社
株式会社ドウデン 株式会社オリエントコーポレーション
株式会社北海道ジェイ・アール・ビルト 城戸崎建築研究室
エー・アイ・エム株式会社 44の会
ジェイ・エヌ・オー株式会社 株式会社中川ケミカル
株式会社キタバ・ランドスケープ・プランニング しのじま皮膚科
株式会社中山組 株式会社青木コンセプト事務所
古今研究所 株式会社竹尾
日本オーチス・エレベーター株式会社北海道支店 フジテック株式会社北海道支店
昭謡会 株式会社日立ビルシステム北海道支社
三菱電機ビルテクノサービス株式会社北海道支社 株式会社ミクロ技術研究所
有限会社エイケー設計事務所 鈴木内科クリニック
コールマンジャパン株式会社 株式会社日立製作所
太陽北海道地域づくり財団 谷口板金工業所
株式会社環境設計 株式会社伊藤喜三郎建築研究所
株式会社北星 設計組織プレイスメディア
医療法人幸陽会中垣脳神経外科病院 アレイホール
滝川自動車工業株式会社  
   

*五十嵐太郎吉略歴
明治12年(1879年)2月、福井県足羽郡和田村字北上野の五十嵐林之介の次男として生まれた。 明治28年(1895年)16歳のとき福井県から北海道へ渡る。兄の海産・農産荒物を商う仕事を手伝った後に運送会社、魚菜市場、滝川劇場、無尽会社、塩の専売会社などを興した。さらに、明治44年(1911年)滝川実業青年団を組織し、団長となり、昭和2年(1927年)北海道商工会連合会の初代会頭となる。明治42年(1909年)滝川町会議員に、大正3年(1914年)に道議会議員に当選したが、昭和12年(1937年)6月、58歳で死去した。