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| Photo by Koji Sakai | 各写真はクリックで拡大します | ||
七夕の日に、il cielo のグランドオープンのセレモニーが行われた。
ご挨拶の後、関係者によりテープカットされ、アートフェスタタキカワに参加の皆さんと共に店に入り、シャンパンでお祝いの乾杯をした。
エントランスは天井の高さを抑え、壁天井が白とナチュラルウッドのフローリングとフィクスチャーの爽やかさ、光の強弱での変化で導入、ダイニングも基本的に同じ素材の展開だが、天井をスケルトンにし、開放感を演出している。
こぢんまりした、親しみのあるダイニングを意識してのことだろう、華美な装飾は控え、エントランスのフィクスチャーと同じナチュラルなテーブルにグレーの椅子、中央のテーブル上に連続配置した、ルイスポールセンの美しいグローブのペンダントと、雲を連想させるアートワークが浮遊している以外に装飾はない。店名のil cielo(空)は空知のそら、そらは、何もないのそら、そんな言葉遊びも浮かんできた。「何もない」は「何でもあり」に一番近いのだろう。
照明は、点光源に近いものを利用し、前述のペンダント以外は光の強弱は在るものの、装飾性を排除している。
乾杯前の挨拶で何人かの方が色々と仰っていたが、フードコーディネータの奥村文絵さんが仰ったことが、私の食事をする時の考えと共通していて、嬉しく思った。「そこで何を食べるか、ではなく、そこで誰と食べるか」がもっとも大切であり、美味しさを演出するキーではないのか。のご意見は、食べる側のことではあるが、本当に大切です。もう少し具体的に言うと、楽しい会話が美味しい食事の最高の調味料。となるか。つくり手側として、どれだけのシーンを考え、どのように対応していくかが、飲食店づくりのポイントだろう。
この店は、食事を楽しむことに何も邪魔することなく、解放されながら安心感で包み込む、そんな雰囲気であり、これからもその点を醸し出すことに努力したらよいのだろう。
こうすれば良かったのでは、と言う外部ものだから言えるポイントはいくつか見受けられた。その中には、お金はあまり関係なく出来たかもしれない事や、やればお金に響くことなども在るが、そのあたりは、何かの機会にお伝えし、次の展開に生かしてもらえれば充分かな、と思っている。
限られた空間と限られた予算で造るレストラン(ここはイタリア風にトラットリアかカフェか)は苦労多きことだったろう。また、充分に出来なかった気持ちも残るだろう。それらをカバーしていくのは、運営の老舗としての気遣い、心意気と、ホテルとしてのサービスに尽きるのかもしれない。