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レポート:大津珠子
Photo by Toshiya Kubo    

いよいよ太郎吉蔵にてアート・フェスタ・タキカワの開幕です。午後7時というのに、北海道滝川の太陽は沈みません。さわやかな青空のもとに全国から120名の参加者が太郎吉蔵に集まりました。

レスチ イ ノルチ
私たちを出迎えてくれたのは、クラシックギターのリズミカルなサウンドと透きとおるような美しい歌声です。地元滝川でお米づくりをしながら音楽活動をされている「レスチ イ ノルチ」のみなさんが、私たちのためにボサノバ演奏を披露してくださいました。
「レスチ イ ノルチ」とはポルトガル語で“東と北”。まさに世界の東、日本の北で活躍されている「レスチ イ ノルチ」の素晴らしい演奏はアート・フェスタ・タキカワの開幕にふさわしいプレゼントとなりました。
また、滝川市内で“バーブラジル”を経営されているオーナーの佐藤栄市郎さんがおいしい生ビールとカクテル、フィンガーフードを用意してくださいました。なじみの仲間もはじめての仲間も、“乾杯、よろしく”となごやかに挨拶を交わしていました。

五十嵐威暢実行委員長のあいさつ
太郎吉蔵は五十嵐威暢さんが子供時代に友人たちとあそびに熱中した場所です。クリエイティビティーの源泉だったというエピソードが披露されました。当時はあそぶためにも、自分たちで考え、道具をデザインしてつくった…。
何でも容易に手に入る豊かな現代に、遊び道具をデザインする子供たちなんてほとんど皆無かもしれません。
アート・フェスタ・タキカワのテーマは“何故デザインするのか、デザインで何を実現しようとしているのか”です。50年以上を経て、このテーマを太郎吉蔵で議論することは大げさではなく運命的に思えました。

地方からの発信
パーティー終盤では、札幌市民が独自に立ち上げた“札幌国際短編映画祭”について、実行委員長の山岸正美さんと、実行委員兼プロデューサーの久保俊哉さんから紹介がありました。映画産業が東京中心で動いている中、地方都市が自ら、このような国際的イベントを立ち上げ継続させることは希であるそうです。2回目となる2007年には84カ国から約2600本のショートムービーが公開される予定。会期は9月13日〜17日。きっと世界中から熱いハートが集結するでしょう。
地方都市“札幌”がまちづくりのために、情報発信のために独自に立ち上げた手づくりの映画祭。昨年出展された作品の一つがパーティのとりを飾ってくれました。そして最後まで私たちの交流に花を添えてくれた「レスチ イ ノルチ」。世界の東、日本の北から熱い熱い何かが動き出しそうな、そんな予感がしました。

Photo by Toshiya Kubo